現在、子育てをしているパパ・ママにとって、「生活が厳しい」、「老後2000万円問題」など、ニュースでよく耳にするため、将来に不安を感じやすいと思います。
そんな中、両親や上司などの親世代からアドバイスをもらうけど、今の時代に合ってないなんじゃないかなと感じる時はありませんか?
【こんな方におすすめ】
・両親や上司が言うことに対していつも疑問を抱いちゃう…
・友人が投資や副業始めたって言ってたけど親からは反対された…
・お金は貯めておくだけでいいのか不安だけど、何をしたらいいかわからない…
私たちも以前は同じことを感じていました。
両親から子どものためにお金は貯めておけって言われるけど、銀行に預けていても増えないし、手数料取られるだけだし。。
何も考えずに、昔の考えのままでいることも周りに流されて投資などを始めるのも、どっちも危険だと思います。
そこで、今子育て中のパパ・ママの親世代が子育て真っ只中だった30年前と今のお金に関する状況について実際に比較して、事実を知っておくべきと思いました。
頭ではなんとなくわかってはいましたが、実際に昔に比べて生活が厳しくなっている事実がいくつもあることがわかったので紹介します。
・30年前と今の「お金に関する状況」について徹底比較
・昔と比べると今は本当に厳しくなったお財布事情
・今からやるべきことがわる(なぜ投資や副業をした方がいいと言われているのか?)
ぜひ周りの意見には流されず、今の時代に必要な行動を始めるきっかけになっていただければと思います。
今の子育て世代は将来のお金が不安
実際に、今の子育て世代は将来に対して不安を持ってる方が大半なようです。
株式会社ハルメクホールディングスが30〜70代の女性向けにお金に関するアンケートを行った結果、30代がもっともお金の使い方の満足度が低く、将来のお金を心配している割合が高かったそうです。
これは、おそらく子育てをしている世帯が多いためと予想されます。
では、なぜ将来に対して不安を抱くのか、疑問に思ったため、自分の親が子育て真っ只中の30年前の状況と比較しました。
私も30代になってから、将来のお金の心配が強くなりました。子どもができるとより心配です。
昔と今のお金を比較してみた
お給料や税金など、お金に関する状況を今(2020年)と30年前の1990年と比較しました。
これを見ると、30年前よりも生活が厳しくなっている理由が見えてきました。
入ってくるお金(収入、退職金)は減って、出ていくお金(税金、社会保険など)が急激に増えているので、実際に使えるお金は格段に減っています。
さらに、30年前は、預金や貯金をしておくだけで、お金が増えるという時代だったようです。
頭ではなんとなくわかってましたが、実際に数字でみると衝撃的でした。
それぞれの項目について紹介します。
入ってくるお金が減っている(給与・退職金)
平均給与
まずは、平均給与について比べてみると、1997年がピークで、2000年に入るとITバブル崩壊やリーマンショックの影響もあり、右肩下がりです。
親世代が子育て真っ只中の1990年代の平均給与約455万円に対して、直近10年間(2011年〜2020年)の平均給与は約423万円と、約22万円も下がっています。
1990年代(1990年〜1999年) 平均給与 | 直近10年間(2011年〜2020年) 平均給与 |
約455万円 | 約423万円 |
さらに、ピークの1997年の467万円からは、34万円も下がっています。
退職金
老後の生活に大きく関わってくる退職金も大きく下がっています。
1993年は2,462万円に対して、2018年の平均が1,788万円と、約700万円も減っています。
さらに、ピークの1997年の2,871万円からは約900万円も減っています。
収入も退職金も30年間でめちゃくちゃ減ってるね。これは悲しい。
あと、昔は終身雇用や年功序列が強かったから、今よりも将来の不安が小さかったかもしれませんね。
反対に出ていくお金は増えている(税金・社会保障・物価)
消費税
消費税は、1989年に導入され、1990年は3%でした。
それから徐々に上がり続け、今では10%(生活必需品除く)ですので、7%も上がっています。
例えば、年間360万円(毎月30万円)の出費の場合、消費税3%だと年間11.7万円ですが、10%だと年間36万円となり、差額はなんと約24万円です。
社会保険
みんなで支え合うための社会保険ですが、少子高齢化の影響を受け、30年間で上がり続けています。
国民年金保険
1990年の月額8,400円から2020年は1万6,540円にあがっており、約2倍になっています。
厚生年金保険
1990年の14.3%から2020年の18.3%へ、4%(約1.3倍)もあがっています。
健康保険・介護保険
所属する健康保険組合にもよりますが、協会けんぽの場合、1990年の8.4%から2020年の10%へ、1.6%(約1.9倍)もあがっています。
また、介護保険は2000年から導入されたため1990年にはありませんでしたが、2020年は1.79%です。
物価
日本はバブル崩壊後、長らくデフレと言われていましたが、実際は30年間で物価は上昇しています。
消費者物価指数は、2020年を基準の100とすると、1990年は89.6、2000年は97.3となっており、30年間で約10%上がっていることがわかります。
給料から天引きされる社会保険料や買い物する時の消費税が増えているので、実際に使えるお金は昔よりも少なくなってます。
2022年以降はさらに物価も上がってるので、もっと使えるお金は減っているよね。。
昔はお金を貯めていれば増えていた(銀行預金・郵便貯金)
預金金利(銀行)
日本銀行が公表している普通預金金利では、1990年12月は2.08%だったのに対して、今では0.001%です。
なんと預金金利は30年間で、2080分の1になっています。
引用:〜1993年 日本銀行 金融市況(金利・利回り・外為レート等) (参考)銀行預金金利
2003年〜 日本銀行 金融経済統計月報 公表データ 金融1
貯金金利(郵便局)
郵便貯金も、1990年12月は3.48%だったのに対して、今は0.001%です。
なんと貯金金利は30年間で、3480分の1になっています。
引用:〜2003年3月 日本銀行 金融市況(金利・利回り・外為レート等) (参考)郵便貯金金利(2003年3月まで)
2004年〜 ゆうちょ銀行 金利一覧 金利沿革
30年前は100万円預けていると、年間約2〜3万円増えていたのに、今はわずか10円って悲しい。
さらにATMで引き落としの際、手数料がかかるとマイナスだね。。
【まとめ】今からできることを始めよう
本記事では、親が30代の頃の30年前と今のお金に関する状況を比較してみました。
徐々に変わっているので、あまり変化を感じず暮らしていましたが、30年前よりも入るお金は減り、出ていくお金が増えています。
よって、実際に使えるお金は減っているため、「将来のお金の不安」が高くなるのも当然です。
また、昔だと、終身雇用や年功序列により、一つの会社で働き続けることが普通でしたが、実際に数字で見てみると退職金も減っており、昔の当たり前が今の当たり前ではありません。
昔と今を比較した事実を知ることで、これからの子育ての方針を考えるきっかけにしていきたいですね。
・投資や副業が必要となってきている理由を理解する
・周りが言うことに流されないように事実を知る
・事実を踏まえて将来設計を考える
私たちもこの状況を知って、今のままでは不安だったので、初心者から積み立て投資など今からできることを始めました。
事実を知って、今からできることを始めていきましょう。
※この記事は、制度や法律について全ての内容を網羅はしておりません。また、記載内容が最新でない場合などがある可能性がございます。
※子育てに役立つ情報の提供を目的としているため、全ての方に当てはまるものではありません。