私が育休中の2023年2月、ついに出生数が80万人を切ったという衝撃のニュースが出ました(図1−1)。
これは、単に数字的に減っただけでなく、政府の想定を11年も前倒してしまったことも印象的です。
図1−1 出生数と合計特殊出生率の推移
総務省が発表している外国人を含む日本の総人口(2022年10月1日時点)は、21年10月と比べて55万6000人少ない1億2494万7000人で、12年連続のマイナスです(図1−2)。
日常の生活では意識することはありませんが、1日あたり約1,500人の人口が減っていることになります。また、1年間で約65万人減った年もあるので、これは島根県が1年間で消滅していることを意味しています。(島根県のみなさま申し訳ございません。例えです。)
図1−2 総人口の人口増減数および人口増減率の推移
また、少子化は人口減少だけでなく、少子高齢化社会をより深刻にしています。2020年の人口ピラミッドを見ると明らかです(図1−3)。もはやピラミッドと言っていいのかわかりません。
次の章では、人口減少や少子高齢化がもたらす未来について書くことにします。
図1−3 日本の人口ピラミッド(2022年10月1日時点)
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