ピジョン ランフィ。それは、「海外製の押しやすさは欲しいけど、やっぱり5kg台じゃないと無理!」という日本のパパママのわがままな願いを叶えるために進化した、ピジョンの大黒柱とも言えるスタンダードA型ストローラーです。
コンビの「スゴカル」やアップリカの「ラクーナ」がひしめく超激戦区において、ランフィ最大の武器は「18cmの大型シングルタイヤ」です。しかし、この絶妙なバランスの裏には、国内軽量機特有の「フレームのしなり」が潜んでいます。
鑑定士の結論:段差に強い5.8kg。ただし「剛性感」は海外製に劣る
結論からお伝えします。「軽さと押しやすさのバランス」を求めるなら、国内メーカーの中でランフィは最も優秀な選択肢の一つです。ダブルタイヤのベビーカー特有の「溝にハマる」「段差で引っかかる」というストレスから解放されます。しかし、限界まで軽量化しているため、車体のカッチリ感では海外製に一歩譲ります。
圧倒的な強み
- 段差をスッと越える「18cm大型シングルタイヤ」。 5kg台のベビーカーとしては異例の大きさ。日本の歩道に多い2cm程度の段差なら、前輪を浮かせることなくそのまま押し切れます。
- 対面でも押しやすい「オート4輪切替」。 ハンドルの向きを変えると、自動で進行方向のタイヤがフリーになり、小回りが利くようになります。
- 中が空洞になった「スイング式サスペンション」。 タイヤの軸が上下だけでなく「斜め」にも動く特殊なサスペンションを採用し、赤ちゃんに伝わる振動を逃がします。
あえて語る「2つの弱点(トラップ)」
- 軽量化ゆえの「フレームのしなり」。 5.8kgという軽さを実現するためにフレームが柔らかく作られているため、重い荷物を積んだり、大きな段差を越えようとした時に、車体が少し「グニャッ」としなる感覚があります。
- 荷物カゴの「入れ口の狭さ」。 カゴの容量自体は大きいのですが、フレームの構造上、後ろからの入れ口が少し狭く、大きなマザーズバッグをそのままズボッと入れるのには少し手間取ります。
美しき機能とスペック(都心育児視点)
| 評価項目 | 評価(★5満点) | 鑑定スペック・理由 |
|---|---|---|
| 見栄と品格 | ★★★☆☆ | 定価 約66,000円 / スタンダードな日本のベビーカーデザイン。カラー展開が豊富 |
| 空間防衛力 | ★★☆☆☆ | 玄関占有:A4用紙 約2.5枚分 / 自立はするが、A型特有の厚みと存在感はある |
| 都市機動力 | ★★★★☆ | 重量5.8kg / ワンオペでも十分に持ち運べる軽さ。改札も幅51.6cmでクリア |
| 走破性 | ★★★★☆ | 18cmシングルタイヤ / 同価格帯の国内メーカー(ダブルタイヤ)の中では頭一つ抜けた押し心地 |
| 姿勢維持 | ★★★★☆ | 座面高54.5cm / 十分なハイシート。シートの通気性・クッション性も優秀 |
| 積載能力 | ★★★☆☆ | 標準的 / 容量はあるが、出し入れのしやすさに少しクセがある |
| 資産価値 | ★★★☆☆ | 定番品 / スゴカル等と同様に流通量が多いため、フリマでは価格競争になりやすい |
こんなご家庭(戦友)におすすめ
- エレベーターのないマンションや駅の階段など、ワンオペでベビーカーを持ち運ぶ機会が多い方
- 「ダブルタイヤ」のベビーカーが溝にハマったり、段差でガツンと止まったりするのを避けたい方
- 海外製のような重さは嫌だが、極力スムーズな「押し心地」をA型に求めたい方
総評:日本のインフラと走行性を中和させた、黄金バランス機
「軽さ(5.8kg)」と「走行性(大型シングルタイヤ)」。この相反する2つの要素を、日本のインフラで最も使いやすいバランスでブレンドしたのがランフィです。
サイベックスのメリオと最後まで迷うパパママが多い機種ですが、「シートのクッション性」や「対面時の顔の近さ」といった日本的な安心感を重視するなら、ランフィが最高の相棒になります。


コメント